〜長いです〜


ある女性漫画家さんの江戸城内の模様を描いた漫画を買いました。
男性人口が激減し社会的な男女間の役割が変化し、
女性が将軍となったため、大奥は男性が集まるとこととなり
さて、みたいな話です。
大変面白い作品だったのですがふと、
「エロゲって江戸時代が時代設定なのって少なくない?」
と思いました。いつでもエロゲです。


明治までは、やまほどありますよね。あげるまでもない感じです。
この前にさかのぼると…くのいち作品ばっかりです…
大正明治くのいち・∀・くのいち・∀・くのいち・∀・くのいち・∀・
どうにか思い出せたので「戦国IF」とか「戦国の妹 七人の妹」とかでした。


原因として考えたのですが有力なのは島田結いに代表されるあの髪型。
結局現代の僕らとしてはあの髪型にエロは感じられないというのが共通認識に
近いのかなぁと思いました。(個人的にはあまりなびきません)
同じ中世を舞台とした作品でも欧州的な世界観であれば成立しているのは
髪型が比較的現代の価値観に近いものを持っている点があります。
また、日本の江戸時代と比べて作りこみが曖昧でもなじみが薄いことから
誤魔化しが効き易いのだと思います。
江戸時代らしき世界観を舞台にしている作品として「蝶の夢」があったことを
思い出したのでついでに確認してみたのですが髪型は現代風でした。
映画『吉原炎上』などとは装いに大きく違いが見受けられます。


必ずしも当時の女性が時代劇のような髪型をしていたわけではありません。
(島田結いだけを調べてみたところ、15種類以上…。
 数多くの種類に分かれているものだそうです。
 また、基本的に未婚の女性の髪形だったようです)
「蝶の夢」の蝶子や鈴の髪型も禿(かむろ)といわれる当時から実際にあった
髪型だったようです。

ただ、そういった点を含めても、時代劇などで既に日本人の中に根付いている
あの特徴的な当時の髪型を抜かすと江戸時代としては感じられにくい、
かといってそのままでは性欲に繋げるのは難しい。
江戸時代を背景とした作品が出にくいのもなんとなく頷ける気がしました。