黄泉ビト知ラズ


黄泉ビト知ラズ ~甘い雌蕊の性徴誌~

黄泉ビト知ラズ ~甘い雌蕊の性徴誌~


さて。黄泉ビト知ラズのお時間です。


〜シナリオ〜
体験版でわかってはいましたが読みにくい文章は相変わらず。
作品内の設定も全く持って生きていません。
個別シナリオなども明らかに描写が足りていない為、盛り上がりは皆無です。
正直クリアした今ですら結局この話はなんなのか意味が分かりません。
シナリオライターもょもとという人のゲームは
「淫具」や「ヨリドリ」などを過去にやっていましたが
特に読みにくい文章のゲームだったという印象はありませんでした。
むしろ、ヨリドリなんかは良く出来たエロゲーでした。
それがこれだけ読みにくい文章と意味不明のシナリオになるのは
スランプなのか、ファンタジーなシナリオを書く素養がないのか、
理由は分かりませんが本当に残念です。


〜絵〜
今のエロゲー主流の画風では間違ってもありませんが
書込みが細かい所は細かく大胆な所は大胆、塗りもメリハリがありエロいです。
絵柄が若干安定しないものもありますがCG一枚一枚の着色は
しっかりしており艶やかです。
CG枚数は61枚(差分含まず)。前作美醜の差分なしでのCG数は
69枚(実測)でしたのでわりと少なくなってますね。
個人的にはこれでもわりと満足な出来でした。


〜エロ〜
数はあるけどおざなり気味。
エロシーン数は20位とエロゲーの平均から見れば
決して特に少ないというわけではないのですが
エクストライの過去作から比べると実際少なめです。
ではその少な目の内容はというとテキストも全体的に描写が薄め。
声優の人たちはキャラにあったいい声の人が多く、CGがあれだけエロいのに
正直もったいない出来でした。


〜システム〜
色々としょぼいです。
シナリオのフラグ管理が出来ていなく不整合があることに始まり、
音声のひきつぎが上手く出来ていないこと、
セーブ画面から通常画面に戻る時の利きがかなり悪いことなど
多々目につく点がありました。
一番凄かったのは
ENDを迎えて戻ったタイトル画面でマウスのホイールを動かすと
スタッフロールが流れる前のエンディングの画面に巻き戻ったことでした。
ちょっと面白かったです。(褒めてはいません)


〜総括〜
赤点。
お勧めできません。
「美醜」や「ヨリドリ」といった過去作を期待して買う事なかれです。
CG集として分かって買うならお値段をお確かめの上で。
シナリオは自分には理解できませんでした。
エロ期待で買おうとしている人は上記過去作買った方がいいです。