M.C.−duet−


http://define.or.tp/~define/


先日やった某催眠ゲームが正直前菜といった感の催眠ゲーだったので
催眠ゲームリベンジということで今を去ること二年前、2004年5月発売の
この同人催眠ゲームに手をつけてみました。
同じメーカーから前後二作の合計三作出ていますが一番絵が受け入れられた
これをチョイスして突貫です。


<CG>
絵はoutsider。操心術 〜P.S.@4〜の原画が同じでした。
といっても個人ではなく集団です。
http://www.cronos.ne.jp/~outsider/
基本的にはCG彩色の職人集団みたいですね。
CGに関してはパースだのなんだのは素人なので良く分かりませんが
シンプルに絞り込まれたCGは十分商業のクオリティーだと思います。
CG枚数は差分抜きで12枚。
二年前のソフトで現在のソフトと比べるのは適当ではないかも知れませんが
枚数単位ではやっぱり少なめ。時代の流れは速いです。
後、立ちCGがやや縁取りの処理が荒く、違和感がありました。
回想枠は20枠。



<シナリオ>
ゲームにおいてのメインヒロインとなる藤宮六花主観で語られるAnother、
メインヒロインである藤宮六花に催眠術を行っていく-duet-、
本編の終了後、前作主人公の関係を描くAfterの以上三篇からなっています。
またゲーム構成として上から順番に各ストーリーをクリアする毎に
下のストーリーに移れるようにロックがかけられています。


序章となるAnotherは状況紹介の要素が多い前編となります。
最初、「催眠ゲームでヒロイン視点進行!?」とありえなさに驚きましたが
序章だけですのでご安心下さい。
さて、本編。結果から申しますと催眠彼女や不幸な神などここ最近やった
催眠系ゲームでは最もいい出来です。
2004年に2000円で発売された物なら高評価は全く問題ないものです。


催眠彼女の時に書いた催眠術の使い方も一部ありふれた使い方もありましたが
ちゃんとコーディネイトされているので飽きることはありませんでした。
また、主人公が催眠術のことは素人同然にしか知らないという設定が逆に
煩悩で適当に催眠術を使う主人公を産み出し、
はれては全く説明の要らない理解が楽なエロゲー催眠術が出来たと思います。
正直エロゲー催眠術なんて夢ような状況を産み出す為の良い訳なのですから
長々とした理論なんか無用の長物ですからね。


さて、では実際のエロはどうなのかというとほぼ文句の付け所はないです。
性格内向きのメガネヒロインが実は美人で体型抜群で多淫系でと、
どこまで狙っているんだという設定から始まりヒロイン役の一色さんの好演、
そして丁寧に書かれた分量のあるエロシーンのテキスト。と、
商業作品にも普通にたちうちができるクオリティーが完成しています。
特に主人公が一番最初に六花に催眠術をかけるシーンは
主人公と同じくらい自分の緊張感が高まったので素晴らしくエロかったです。
書いていて頭悪いなと思いますがそうなのですからしょうがない。


<総括>
催眠ゲームの入門編としては値段等含めて大変お勧め。
催眠ゲームに興味はあるけど寝取られが嫌いで
BLACKRAINBOWはちょっと…という方に。