ロンド・リーフレット
ネタバレを含みます。未購入の方はお気をつけ下さい。
- 出版社/メーカー: リトルウィッチ
- 発売日: 2007/01/26
- メディア: DVD-ROM
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○基本情報
種別 …ADV
CG枠 …204(差分含まず)
回想枠 …9
ロビネッタ2
ニナ2
コレット2
リタ2
オープニング回想1
音楽枠 …24曲
シナリオ…北側寒囲
(キミの声がきこえる(AXL)/ 波の間に間に(ブルームハンドル)) )
原画 …大槍葦人
(Quartett!/リトルウィッチロマネスク)
○キャラクター
ロビネッタ・アシュレイ CV:風音
ヒロイン1。子爵家公女。勝気で我が強い。
ニナ・エトワーズ CV:五行なずな
メイド1。クール。
コレット・ロイド CV:中家菜穂
メイド2。おっとり おっちょこちょい。
リタ CV:湖杉カンナ
見習いメイド。ロリ分。
○原画
いわずもがなの大槍せんせーです。
70年式悠久と区別のつかない人は良く見て見比べて下さい。
あと、サブ原画としてHPではクレジットがありませんが
よう太という方が原画をされています。
過去歴としてはニトロプラスで原画やられていた方のようです。
絵としては大槍先生とは普通に見分けがつきます。
担当枚数は体感的には多くはなさそうでしたが
他の誰かの絵と似ているような妙な既視感のある絵なので
気になる方は気になると思います。
ただ、立ち絵、要所要所のCGなど大半のCGは
大槍絵で統一してあり一貫性はありました。
なので大槍絵として過去作から見て見劣りすると感じはしませんでした。
信頼のクオリティーといった感じです。
○キャラデザイン
今までのゲームとはまた違う感じのキャラクターを
出してきた感のあるデザインです。
ただ、奇をてらったわけでなく普通に可愛いと思える感じです。
その中で注目としてはリタ。
前々作リトルウィッチロマネスクで褐色系キャラクターに
挑戦し、出番の割には人気のでない位置に落ち着いてしまったわけですが
今回は上手く消化しているなぁと思いました。
余談として特徴的なのはお年寄りの立ち絵が多いということ。
30%位はお年寄りといった感じです。
○CG
今までのリトルウィッチ作品と大きな違いはないです。
過度に塗り方を変えているところもありませんので
淡い感じを残している塗りは今回の作品の世界観には
あっていると思います。
印象に残った物としてはロビィのダンスシーン、
エピローグの何枚か、ニナの回想時の物、他数枚。
綺麗だけでなく雰囲気のあるCGに仕上がっていると思います。
○シナリオ
面白くありません。
共通ストーリ部分、個別ストーリー共に
よくある話をバックボーンしている聞いたような話ばかりです。
上手い感じに加工し消化してあれば構いませんが
そういった意識は感じられず、ベタベタに終始している印象でした。
加えて周囲の人間が勝手に主人公を好意的に評価してくれるので
全く、達成感、共感がもてませんでした。
また、歴史注釈などをいれ雰囲気をだそうとしているのですが
台詞や地の文で時代的な変化、風俗を感じる部分は薄く、
かえって時代的な描写を避けているように感じました。
貴族の集団に対してノーラが高説を行うシーンなどもありましたが
かなり痛々しい出来で見ていて辛かったです。
そして、作品当初のテーマとして崩壊しかけた女子爵家に置いて
執事としてどう立ち回るかという課題があるのですが、
登場人物による解決がなされていない点が気になりました。
結果としてどのストーリーも奥行きが浅く、内容の読める薄いものでした。
○エロ
リトルウィッチに対して強いエロは求めてませんでしたので
特に不満は残りませんでした。
逆に特異なシチュエーションはありませんし、
格別のエロ描写をお求めになられている方は満足できないと思います。
各エロシーンはCG2枚に対して差分が数回入るレベルです。
○総括
広告(CG)から感じる作品の持つ雰囲気は強いものがあったのですが
シナリオが逆に弱かった点で大きなギャップを感じ不満が残りました。
今までのリトルウィッチ作品では一番満足度が低かったです。