対ノ日 -in the latter half of the 90's-(inspire)


同人ソフトの為、アマゾンは登録がありませんでした。


○基本情報
種別  …ADV
CG枠 …値段相応(面倒くさくて数えていない)
回想枠 …20(全ストーリーがシーン割にして登録されています)
音楽枠 …6曲
シナリオ…穂高
VISION(wing)/ エーデルヴァイス(inspire)) )
原画  …神宮寺りお
(先輩がフィアンセ!?/エーデルヴァイス)


○キャラクター
 美雪 CV:高橋ゆきの




○総評○
今までは色々書いていたのですがそれも必要ないと感じたのでこれからは
簡単に一本槍でいくつもりです。
さて、対ノ日ですが。まず悪かった点から。
終わり方が唐突。値段が値段ですので短いのは構いませんが
もう少し収まりよくまとめて欲しかったです。
終わり1クリック前まで終わりに気づきませんでした。
そんな予感すらなかったです。
CGモードが貧弱。購入層として神宮寺絵は割と括弧とした
信者がついている方だと思うのですがあのCGモードはちょっと流石に。
ありしのMS−DOSを思い出しました。


以上で他は大体よかったです。
というか、ほぼ絶賛の勢いです。


抑揚を抑え、淡々と進む日常の中に、仄かにちらつくよな色気が点り出し、
気づいた頃にはもう消すことは出来ずに燃え出すようないやらしさに
ぐいぐい引き込まれました。
またそのストーリーに、神宮寺絵の淡い感じがかもす白さが調和して
人肌としては色がないのに艶めくのですから
こればかりは絵師の実力、塗りの凄さと思いました。
カット割りも他のゲームに比べ直接的ではなく間接的にいやらしい
物が多く非常に特徴的でした。
ただ、直接的じゃないからエロが薄いかというとそういうわけでもなく
間接的にくゆらせて煽られる感じでとても沸き立つものがありました。
また、音楽もあえての無音や穏やかなそれでいてちょっと破調な感じが
作品の持つ世界観によく馴染んでいて聞きやすかったです。


ということで自分としては対ノ日はかなりのお気に入り度合いなのですが
何分内容がないようなので人を選ぶ作品であるのも確かです。
ノスタルジーとかぼろ長屋とか古めかしさになにかひっかかりを覚える人には
楽しめる余地があるんじゃないかなと思います。
個人的にはこの作品をミドルプライス位で倍の用量でやってみたかったなと。


対ノ日の次に出たエーデルヴァイスは趣味と全然合わないので買えませんが
次に出る『フォークロア』は買おうと思える程には
独自色のあるいんすぱいあでしか出せない魅力のある作品でした。
お見事。