暁の護衛 


暁の護衛 初回限定版

暁の護衛 初回限定版


○基本情報○
CG枠…100枠(差分含まず)
回想枠…各3枠合計15枠
音楽数…32(ボーカル曲2含)


シナリオ…衣笠彰梧 
魂響〜円環の絆〜 / こんな娘がいたら僕はもう…!! )
原画  …トモセシュンサク
(だぶる先生らいふっ(ALICESOFT)/僕と極姉と海のYear!!)


○メモ○
進捗:全ルートクリア


・体験版と同じく、日常会話は割りとあんな感じで続く。
 キャラが立っているのと掛け合いの面白さは
 維持したまま話は読んでいて読んでいて楽しい。


・音楽が地味にいい。聞いていて邪魔にならない。


・トモセ絵は高水準安定。公表されているCGの水準が
 全体の水準と思ってもらって構わない。 


・初回はシナリオによるが5〜6時間もあれば終わるはず。
 その後は2〜3時間もあれば1シナリオ終わる感じ。


・共通:エロシーンがとってつけたようで必然性がほぼない。
    エロシーンの構成が似たり寄ったりで幅がない。
    シナリオの細かい調整が取れておらず大筋で雑な感じを受ける
    立ち絵の振り間違いもちらほらと目立つ。


○各ルート感想○
以下攻略順に書いています


・ツキルート:主人公との掛け合いは絶妙に面白い。
       シナリオとしては腹5分目で終わる。
       キャラ同士の面白さは十分にあるが
       シナリオとしては起伏が少なく展開に欠ける感じ。
       食い足らなさがかなり残る。


・彩ルート:彩が最初から主人公に高い好意を持っているのと
      彩の心境変化の変遷や挫折の克服といったイベントが薄く
      彩が主人公をどう好きなのかいまいち伝わってこなかった。
      結局彩はあまり可愛いと感じなかった。頭弱い子に感じた。
      彩を掘り下げるはずが、同等に尊徳の人間性が掘り下げてあるので
      個人的に彩の評価より尊徳の評価が上がった。
      尊徳は融通が利かないけどいい奴。


・妙ルート:興味がなかったけど地味に良かった。アホの子は可愛い。
      終盤の展開が言葉足らずに結果を見せられる感じで雑だった。
      もう少しじっくりと腰をすえて結末に持っていって欲しかった。
      侑祈と妙の結びつきを示すエピソードがもう少しあった方が
      全体の完成度として効果的だったと思う。
      ここまでのシナリオの中では一番面白かった。


・萌ルート:頭の痛い子が強力な電波を受信している様子は良く描けていた。
      友達→恋人未満辺りの過程のイベントはあるが
      恋人未満から恋人へ移る契機となる部分が軒並みおざなりで
      このシナリオでどう萌に好意を持つのか理解出来なかった。
      終盤の展開の適当さとカタルシスの無さは変わらず。


・麗華ルート:中盤までのシナリオはやる気がある感じ。
       ただ、中盤過ぎ→終盤にかけて描写不足+説明不足がかなり残る。
       特に気になったところは以下。
       海斗への手紙や告発はクリアすれば誰のした事か類推は出来るが
       作中ではっきりと明かすシーンが無いのが説明不足に感じた。
       終盤、麗華が海斗を探しにいく場面のツキの行動は不自然。
       それまでと100%真逆の行動をあの場面でするのは違和感。
       麗華自体の行動とその結果も予定調和だと思った。
       最後の屋敷のシーンもメインヒロインルートの山場の場面として
       主人公+麗華が事態の解決のメインに据えられておらず
       勝手に話が収まってしまい気持ちが晴れずにエンディングへ。
       あと終盤の二階堂の当主の言動は×。
       「お前の娘は錯乱して現実と夢の区別がついていない」なんて嘘を
       私怨が理由で平然と言おうとした人間をさらりと流すなよ。            


○まとめ○
キャラ会話は上手く日常会話は面白いが
話の大筋と感情の移り変わりの過程が書ききれていないため
流し見でも違和感が目につき、ゲーム後がっかり感が強く残る。
エロについても適当さが感じられた。
彩色と絵はしっかりしているのでCGを目的と割り切る人なら可。
バトル物の雰囲気は出しているが、作中のバトル要素は少ないので
燃えとかの属性を求めての購入は×。
現在、アマゾンで定価越えで中古が売られているが
そこまでして買うことはお勧めしない。


※追記※
黒堂お嬢様のシナリオは削られたんだと予想。あくまでも予想。