暁の護衛
- 出版社/メーカー: しゃんぐりら
- 発売日: 2008/03/27
- メディア: DVD-ROM
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○基本情報○
CG枠…100枠(差分含まず)
回想枠…各3枠合計15枠
音楽数…32(ボーカル曲2含)
シナリオ…衣笠彰梧
(魂響〜円環の絆〜 / こんな娘がいたら僕はもう…!! )
原画 …トモセシュンサク
(だぶる先生らいふっ(ALICESOFT)/僕と極姉と海のYear!!)
○メモ○
進捗:全ルートクリア
・体験版と同じく、日常会話は割りとあんな感じで続く。
キャラが立っているのと掛け合いの面白さは
維持したまま話は読んでいて読んでいて楽しい。
・音楽が地味にいい。聞いていて邪魔にならない。
・トモセ絵は高水準安定。公表されているCGの水準が
全体の水準と思ってもらって構わない。
・初回はシナリオによるが5〜6時間もあれば終わるはず。
その後は2〜3時間もあれば1シナリオ終わる感じ。
・共通:エロシーンがとってつけたようで必然性がほぼない。
エロシーンの構成が似たり寄ったりで幅がない。
シナリオの細かい調整が取れておらず大筋で雑な感じを受ける
立ち絵の振り間違いもちらほらと目立つ。
○各ルート感想○
以下攻略順に書いています
・ツキルート:主人公との掛け合いは絶妙に面白い。
シナリオとしては腹5分目で終わる。
キャラ同士の面白さは十分にあるが
シナリオとしては起伏が少なく展開に欠ける感じ。
食い足らなさがかなり残る。
・彩ルート:彩が最初から主人公に高い好意を持っているのと
彩の心境変化の変遷や挫折の克服といったイベントが薄く
彩が主人公をどう好きなのかいまいち伝わってこなかった。
結局彩はあまり可愛いと感じなかった。頭弱い子に感じた。
彩を掘り下げるはずが、同等に尊徳の人間性が掘り下げてあるので
個人的に彩の評価より尊徳の評価が上がった。
尊徳は融通が利かないけどいい奴。
・妙ルート:興味がなかったけど地味に良かった。アホの子は可愛い。
終盤の展開が言葉足らずに結果を見せられる感じで雑だった。
もう少しじっくりと腰をすえて結末に持っていって欲しかった。
侑祈と妙の結びつきを示すエピソードがもう少しあった方が
全体の完成度として効果的だったと思う。
ここまでのシナリオの中では一番面白かった。
・萌ルート:頭の痛い子が強力な電波を受信している様子は良く描けていた。
友達→恋人未満辺りの過程のイベントはあるが
恋人未満から恋人へ移る契機となる部分が軒並みおざなりで
このシナリオでどう萌に好意を持つのか理解出来なかった。
終盤の展開の適当さとカタルシスの無さは変わらず。
・麗華ルート:中盤までのシナリオはやる気がある感じ。
ただ、中盤過ぎ→終盤にかけて描写不足+説明不足がかなり残る。
特に気になったところは以下。
海斗への手紙や告発はクリアすれば誰のした事か類推は出来るが
作中ではっきりと明かすシーンが無いのが説明不足に感じた。
終盤、麗華が海斗を探しにいく場面のツキの行動は不自然。
それまでと100%真逆の行動をあの場面でするのは違和感。
麗華自体の行動とその結果も予定調和だと思った。
最後の屋敷のシーンもメインヒロインルートの山場の場面として
主人公+麗華が事態の解決のメインに据えられておらず
勝手に話が収まってしまい気持ちが晴れずにエンディングへ。
あと終盤の二階堂の当主の言動は×。
「お前の娘は錯乱して現実と夢の区別がついていない」なんて嘘を
私怨が理由で平然と言おうとした人間をさらりと流すなよ。
○まとめ○
キャラ会話は上手く日常会話は面白いが
話の大筋と感情の移り変わりの過程が書ききれていないため
流し見でも違和感が目につき、ゲーム後がっかり感が強く残る。
エロについても適当さが感じられた。
彩色と絵はしっかりしているのでCGを目的と割り切る人なら可。
バトル物の雰囲気は出しているが、作中のバトル要素は少ないので
燃えとかの属性を求めての購入は×。
現在、アマゾンで定価越えで中古が売られているが
そこまでして買うことはお勧めしない。
※追記※
黒堂お嬢様のシナリオは削られたんだと予想。あくまでも予想。