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迷宮街クロニクル読了。

迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫)

・相変わらず糞面白いですね、ついつい徹夜するなんて久しぶりです。
・多分ラノベで読んだ回数が断突トップってのもあるんしょうが
　自費出版版との違いが鮮明に浮き出されていて読んでて新鮮。
・前巻からの傾向で啓一の主人公属性がかなり薄くなってるのが第一印象。
　啓一と由加里の別れのシーンの由加里視点や、
　第三層蛙と熊の像の件で欠点が明確化してたのが面白かったです。
　蛙と熊の像の件での読者の啓一に対する評価と
　魔女姫や相馬さんの啓一評価であえてギャップを作っているのは
　たぶん、林さんが前回からの間に学んだ人生経験で、大事なメッセージなんだろうなと。
・それにしても年少組と探索者以外に視点を当てるって林さんどれだけー。
　ラノベらしくない展開の連続でＧＡの懐の深さを感じました。
　だって主人公ＰＴが揃って闘う場面０って！地味に凄いですよ、これ。
・最深部探索者と年少組、探索者と部外者、人と怪物。と
　対比するものの違いが多くて内容が濃密でした。
・少し残念だったのは佐藤君と内藤さんが亡くなった後、津差さんと太田君が
　話し合うシーンがあったのですが個人的には津差さんの人間じみたこのシーンは
　本当に好きだったので無くなっていたのが残念でした。　
　津差さんを立て直すのは、太田さんであって欲しかった。それがＰＴでしょう！？（暴言）
・前巻まで野田さんが大きくページを割かれる意図が良くわかっていませんでしたが
　最終巻で全て氷解。結局野田さんこそが最も探索者らしい探索者でした。
　つくづく女性が強い迷宮だなぁ。
・一層の戦闘シーンが厚くなり過ぎて三層が割り食った！
　奥島さんの活躍シーンの衝撃が！燃える自衛隊の狙撃シーンが！
　てゆうか星野さんの最大の見せ場が！（どんだけおっさん好きだ、俺）
　変わりに黒田さんだけに最強の見せ場が。
　やっぱりイケメンを中心に世の中は廻っているのか！
・ゴンドラ設営での死亡名簿が色々変更されていて読んでいて興味深い。
　大野さん的場さんが生存し、変わりに久米さん、藤野さんが２Fで犠牲。
　で、問題は３Ｆ。月原さん、縁川さん生存で武美犠牲…。
　この変更の意味は一体。知りたいなぁ。
　個人的に祭見ちゃうと縁川さん生存は嬉しい限りなんですが、ぶーみー。（涙

なにはともあれ大変楽しく読ませていただきました。
可能性は薄いですがこの後も作家活動を続けて欲しいと願うばかりです。
俺が十数年読んできたラノベの中でもベスト５には必ず入る作家さんなので。