この青空に約束を―

さて昨日書いた通り「この青空に約束を―」クリアいたしましたので。

この青空に約束を― 初回特典付き

この青空に約束を― 初回特典付き

パルフェに引き続き丸戸×ねこにゃんのコンビによる感動劇場のお時間と
相成りました。
結論としては個人的にではありますがパルフェ・ショコラに比べて
長所・短所のはっきりした作品でした。
一般的には名作か良作で間違いないと思います。


以下ちょこちょこネタバレありです。
お気をつけ下さい。


〜絵〜

ねこにゃん先生の絵は自分にとって線が細すぎるため、
正直あまり好みではありません。
立ち絵や一般のCGだと気にならないのですがエロCGになると
なんともなく硬そうな感じがしてしまいます。
ただ、改めてパルフェのCGと比べてみると柔らかさの感じるCGも
増えてきているとも感じます。 


〜声優〜
二日前の日記にも書きましたが、自分にとって
一番ネックになった部分でした。
今回ヒロインの中で会長とマラソンランナーを大御所の声優の方が
声を当てられているのですが、正直きついです。
技術がある方々なので声に張りはありますが濁りがある為、
OLや人妻キャラなら受け入れられても女子校生のビジュアルに
合う声質では無くなっていると感じました。
それ以外の声優さんに関しては全く難を感じることなく
ゲームに集中することが出来ました。


〜シナリオ〜
パルフェ・ショコラと世界観を同じくした作品が続きましたが
本作はがらりと中核となる世界観が変わっています。
本作の世界観では一年後の退寮という別れが前提として定められており
それに対して各キャラクターが今後の進路を明確にしています。
ですが悲観的な雰囲気でプレイヤーにストレスを与える内容ではありません。
設定としてパルフェ・ショコラ連作で丸戸が変えなかった仲間同士は助け合う、
という気持ちのいい空間は本作でも存続しているからだと思います。


また、仲間同士で助け合うという点においてそのつながりの強さは
パルフェやショコラより明確に感じました。
例えば、途中誰かのヒロインと結ばれれば、
必然的にその相手との時間=シナリオ内での占有率が増えていきます。
ただ、本作はその個人シナリオでも寮の各同居人たちは
結ばれた二人に気を使ったりからかったり助言をしたり密接な関わりを持ち続けます。
誰かと結ばれても結局7人の同居生活は変わらないのですから当然ですよね。
結果的に個別ルートをクリアした子の異なる一面を
別の子の個別ルートで初めて知るなんてことが色々とありました。


というわけで本作では
二人の世界という空間の心地よさと、並列するように
二人の関係を皆が歓迎してくれる暖かさが同居していました。


攻略面としては前作とたいして替わりません。簡単な部類だと思います。
全体のシナリオとしては共通シナリオから各個別シナリオ+ααといった構成です。
個人的には個別シナリオまでで終わってもよかったと思いました。
若干描き過ぎ、演出過剰の気が+αの部分で感じたり。
あと、場面展開の際に前の文章と続いていると
勘違いすることが何度かありました。
少しして違和感を感じて何月とかいわれて納得みたいな感じです。
どこで切れているのかが分かりにくかったです。


〜エロ〜
個人ルートで各自3シーンずつ+α。
前作に比べて…横ばいか若干エロくなったか?と微妙な線です。
格段にエロが薄くなっているといったことはないのでその点は大丈夫です。

主観的には
宮>>>>>その他。
草柳順子は僕の中で時々確変を起こしますが見事今回おきました。
ところで宮の共通ルートが少なすぎると感じたのは自分だけでしょうか。


総括
88点
丸戸過去作をやって面白いと思った人なら問題なくお勧め。
やっていない人でも恋愛ゲームをやりたくなったら早い段階で候補に入れていい良作。


追記1:
よく考えたらパルフェに90点つけているので
流石にそれはまずいだろうと思い90→88に減らしました。



追記2:
ありえない話ですが会長を三咲里奈、凛奈を芹園みやとか
だったら98点ぐらいで大絶賛していたと思います。
ついでにイベントのタイトルで引用してるっぽいものを列挙してみました。
曖昧なものも多々あるのでご覧になる方は間違いの可能性を加味していただければ幸いです。臭そうなの多すぎ。



・六人の妻たち→極道の妻たち(映画)
・Pure letter →Pure mail(エロゲ)
・ただ勝利のために→ただ勝利のためだけではなく(本)?
・雪が解けて川になって→春一番キャンディーズ
・やきもちツインカム→やきもちツインベル(エロゲ)
・フックせんちょ→パルフェ(エロゲ)
・僕は大人になんかなりたくない→
  シンデレラなんかになりたくない(アニメ主題歌)?
・わたるカンタビーレ→のだめカンタビーレ(漫画)
・近い空の下で→果てしなく青い、この空の下で…(エロゲ)?
・奴隷(オベイ)?→オベイ(エロゲ)
・羽山さんちの家庭の事情→八神くんの家庭の事情(漫画)
・本当にあった怖い話→ほんとにあった怖い話(テレビ)
・田舎美少女のジレンマ→ハリネズミのジレンマ?(学術用語)
・想定の範囲外→ホリエモン(語録)
・高見塚学園の一番長い日→日本の一番長い日(本)
・膝枕と報復と→アルジェントソーマ(アニメ)?
・女子○生家庭教師朝倉ナオコ→女子大生家庭教師濱中アイ(漫画)
・容姿端麗・才色兼備・品行方正・性格最悪?→
  性格最悪のかわりに頭脳明晰とか冷静沈着とか?
・誰がための72時間→誰がために鐘は鳴る(映画)?
・八橋大学天体研究会→塔ノ沢魔術研究会(エロゲ)
・待ちぼうけ→(歌)?
・贖罪と制約と→アルジェントソーマ(アニメ)?
・星野航復活!→勇者復活!(ガオガイガー)?
・五箇条の彼女→五箇条の御誓文
・あの素晴らしいおせち料理をもう一度→
  あの素晴らしい愛をもう一度?あの素晴らしい をもう一度?
・六条家の一族→犬神家の一族(本)
・うちのむすめのばあい→うちの妹のばあい(はあと)(エロゲ)
・泪島物語X-rated→無人島物語X(エロゲ)
・混浴五つの誓い→ウルトラ5つの誓い(帰ってきたウルトラマン
・KOOLになれ藤村静→テニスの王子様(漫画)ひぐらしの鳴くころに(同人)
・篭城開始っ!→状況開始っ! (ゲーム)
・泣き虫先生よぉ→スクールウォーズ(テレビ)
・逆ギレティーチャー→お願いティーチャー(アニメ)  
・さえ、ちゃんとしようよっ!→姉、ちゃんとしようよっ!(エロゲ)
・学園長ふたたび→七瀬ふたたび(本)
・女諜報員沙衣里・悦○の学○と呼ばないでっ→
 「女教師物?」「悦楽の学園」「エイミーと呼ばないでっ!」あたり(エロゲ)?
・十二人の怒れる以下略→十二人の怒れる男(映画)
・七度目の夏→十六度目の夏(平○地一丁目)?三度目の夏(秋○久美)?