三月感想

今月からちょっと書き方を変えてみました。
加えて三月発売の本じゃない感想が多くなりました。
三月発売の本一冊だけになってしまいました。
まぁ、面白い本を優先ということで。


○文章もの
まず「オシムの言葉集英社インターナショナル)」
3月読んだ文章の中では一番ためになりました。
サッカーファンだけでなく、多くの人に薦められる本です。
ジェフのHPで注目を集めた語録に興味を持って本を読んだのですが
様々な決断の後に、客観性を持ちながら評価を常に行い続ける姿勢は
読んで満足するのではなくちゃんと実践しないといけないと思いました。
やってみるとこれほど難しいことないですけどね。


あとは「下町酒場巡礼(筑摩書房)」は割と面白かったです。
ライターが町々の個人経営の酒場に行ってただえんえんと
飲み明かすというB級グルメ物です。
面白いのはところどころにある写真の全てがどこにでもある
「ぼろくて入るのを一瞬躊躇する飲み屋」で、
どの店も店構えだけ見ると正直全く魅力を感じません。
ただ、文章を読むとなんか「この店には自分が知らない
未知の食感や食材を味あわせてくれるんじゃないか?」と思えるほど
美味しそうにかかれているのです。
2001年に初版発行になっているのですがライターが
ビール頼んだらそんな上品なものねーよと、笑われて
ホッピーしかないよ!とか店の客たちに
からかわれたりとかしているのですが。
そんな西部の酒場みたいなからかわれ方がまだ
日本には残っていたのかと驚きしきりです。


個人的には飲み屋はチェーン店ぐらいしかいかないのですが
こういう文化もしっかりまだあるのだなと読感。


ラノベは六冊読んでますが平均点続出でした。がっくり。


○漫画

こちらは三つ。

特ダネ三面キャプターズ海藍)」
いきつけの書店の平棚にまったく動きがなく置かれ続けていた
本を手慰みで買ったら割と面白かったのがまず今月2番の驚きでした。
とんでもない数置いてあったのでてっきり配本で誤爆でもして
泣く泣く売っているのだと思っていました。
ファンの人たちが聞いたら石ぶつけられても文句言えない思考ですね。
友達に話したら明らかに呆れていました。
トリコロも後に買ってみたのですがこっちの学内活動の雰囲気が
自分は大好きなので続編がいつかでたらいいなと思っています。


「World Embryo森山大輔)」
クロノクルセイドで一躍スターダムにのし上がったことに自分の中では
なっているエロゲ界の出世魚こと森山先生の作品です。
信者なので絶賛しか出来ません。
まだ一巻なので伏線の山状態ですがクロノクルセイドでみせた
シンプルであってもストーリー性がある組み立ては変わらない様子なので
勿論購入を続けていこうと思います。


CLOTH ROADOKAMA/倉田英之)」
さて今月一番面白かった漫画です。
三面キャプターズの書店で同じく平棚に延々と置き続けられていたのに
気になったのですがなぜかどこにいっても1巻2巻が置いてない謎の本
という認知をしていました。
OKAMAの色彩のつけ方が凄い目に付くので
置いてあれば一発で分かると思います。
あまりにも気になったので1巻2巻を秋葉原で本屋行脚して購入。
モデルとデザイナーが世界を沸かせファッションブランドが世界を操る
珍妙奇天烈な世界が魅力あふれるOKAMAの筆致と
勢いのある倉田の台詞回しにより描き出されており
1巻1話毎にしっかりとある山場の読み応えが快感でたまりません。
特に二巻のムーリネ姉妹編は読み留まらせない勢いがあり素晴らしいです。
あとは倉田がちゃんと脚本を終わらせてくれることを祈るばかりです。
どうにもTRAIN×TRAINの印象が強いので…。